ベイマックス感想(※ネタバレを含みません)
昨今のディズニー作品事情や傾向については無知ですが、
『ベイマックス』はこれまで私のなかにあったディズニー作品のイメージを覆す作品でした。
これまでの私は“ディズニー作品=絵本を捲るような楽しさに包まれる温かい作品”だと思っていたのですが、
ディズニー作品の魅力はそれだけに留まらないようです。
臨場感溢れるシーンが満載。
脳が揺さぶられるような迫力に思わず息を呑んで見ていました。
迫力に圧倒されるうちに、気付けばスクリーンのなかに自分が入り込んでいる。
そう錯覚するほどのアクションシーンは爽快感もあり、見ていて心地が良かったです。
なによりキャラクターが素敵。
これまでは感情移入をすると言っても、
一緒に心を痛めたり、応援したくなったり、ときめくくらいでしたが、
ベイマックスに登場するキャラクター達を見ていると
それ以上の熱い思いが込み上げてくるのです。
「私も仲間に入れて欲しい! みんなと仲良くしたい!」と言った憧れに始まり、
ついには「私も今すぐ行くから待ってて!」と仲間を気取っている自分がいました。
表情や仕草、キャラクターの言葉や感情のひとつひとつに制作者様の愛が込められていることが伝わってきます。
ケアロボットであるベイマックスの他にも
愛に溢れたキャラクターがたくさん登場しますよ!
舞台の架空都市に親近感を覚える。
ベイマックスは架空都市「サンフランソウキョウ」が舞台となっています。
本当に実在するんじゃないか?! と思うほどのリアリティに度肝を抜かれました。
風情ある下町を思わせる“奏京”は今でも鮮明に思い出されます。
練り込まれているのは話の内容だけではないんだなあ、とディズニー作品の魅力を改めて実感しました。
エンドロールも作品の一部。
エンドロールも作品の一部であり、大変重要なシーンだと感じました。
ネタバレになるので詳しいことは言えませんが、
エンドロールを通して“もうひとつの物語”の存在を知ることができたように思います。
最後に。
『ベイマックス』は主人公ヒロが困難を乗り越える過程や心情の変化がとても細かく描かれています。
いい意味で期待を裏切ってくれる話の展開はもちろんのこと、
躍動感あり、臨場感あり、笑いあり、涙ありで一秒も目が離せない作品です。
見どころは? と聞かれてもひとつに絞ることができませんが、
主人公をはじめとする登場人物たちに私は背中を押されました。
“ひとりじゃない”
これがベイマックスに込められた愛であり、
制作者様からのメッセージではないかと思っています。
とにかく最高です。上映期間中にもう一度劇場に足を運びたいと思います。
『ベイマックス』に出会えて本当によかったです。